リノベーションをすると決めたら、失敗なく仕上げたいものですね。賃貸マンションで入居者を募るのであればたくさんの需要を見込めると安心です。
いざリノベーションをすると決めたら、どんなことに着目しますか?どうしたらニーズに応えられると思いますか?
ターゲットを絞る
リノベーションをするときにあったら便利なものというのは、入居者にとって嬉しいものという意味に置き換えて考えるとイメージしやすいでしょう。
しかし、入居者の好みは十人十色であり、それぞれ嬉しいと思うものは違います。
考え方としてはターゲットを絞るということです。そのときに大事なのは、無料Wi-FiやケーブルTVやひかりTVの見放題など、一見魅力的なオプションですが、現在は一般にあった方が良いものとして区分され、標準装備が通常となりつつあります。
よって、それらがあることで差別化を図るということにはならず、むしろ標準と考えた方が良いでしょう。
これらを踏まえた上で、ターゲットを絞りましょう。
たとえば、アクティブな人やインドアな人、ペットと暮らしたい人、ものづくりが好きな人、仕事ばかりの人など様々な人がいます。女性専用の賃貸マンションもターゲットになります。
<アクティブな人>
キャンプ用品や自転車など所有物が多いことを考えて、屋外に物を置くスペースがある。
<インドアな人>
映画や読書が趣味かもしれない、紅茶やコーヒーにこだわっているかもしれないから、リラックスするスペースが広いと良い。
<ペットと暮らしたい人>
ペットを洗うスペースがあれば飼育しやすいかな?専用の洗い場があると嬉しい。
<ものづくりが好きな人>
賃貸マンションはほとんどの場合、DIYがしにくい造りとなっているので、壁に釘を打っても良い場所を予め用意しておく。
<仕事ばかりの人>
家と会社の往復で睡眠のためだけの場所なら、部屋の中を効率的に動けるような造りにしたり、光を多く取り込める窓にしたりと、部屋に多くを求めない人にも喜ばれる要素を考える。
こういう志向が流行っているのかに敏感になることや、「自分だったらこういうのが良い。」という視点も大切です。なぜなら、商品設計の段階になると細かい所は全部自分の判断によるからです。
ビジネスの観点で言えば、ビジネスは複数人ですることが多いですが、これには利点があります。
たとえばペット好きの女性が求めるものは理解しにくいでしょう。そういったといに、社内外で意見を求めたり、様々なアイディアを生み出したりできます。多くの意見からその中間をとり決定していくこともできます。
そういったバランス感覚を持つ方がうまくいくでしょう。ターゲットを絞り、様々な意見を交わし、工夫をしていくことが非常に重要な項目と言えます。
ターゲットを決めたら
アイディアを出し、工夫をこらしたら、自分が決めたいターゲットの行動をよく見てみましょう。
その人がどんな不動産会社を選ぶのかを観察したら、どんな門構えが入りやすいのか、どんな看板がいいのか?自分が欲しいターゲットの木を引くような看板の質であることや、「こんな賃貸見たことないわ!」と言ってもらえるような仕様。
考えることは山ほどありますが、相手の立場になって考えると答えは意外に簡単に見つかるでしょう。
もちろん万人受けの物件も必要です。そういう物件にすることも選択肢のひとつです。せっかくの建物、価値あるものに再生され、人の役に立つならこんなに嬉しいことはないですね。